市役所と県庁の違いって?現役公務員から見た4つの違い。どっちがおすすめ?

県庁 公務員

こんにちは、アラサー公務員のミサギと申します。       

公務員を志望される方の中には、市役所と県庁のどちらにしようか迷っている人もいると思います。

私も受験生の頃、2つの違いがあまりイメージできず、志望先を絞るのに苦労したことがあります。

そこで今回は、市役所で働き、県庁職員とも関わる中で感じた市役所と県庁の違いについて書いていきます。

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仕事の規模が違う

日本全国

まず、市役所も県庁も、仕事のジャンルは変わりません。

福祉、環境、観光、防災、開発など、その地に住む住民の方に公共サービスを提供するという意味では、両者の仕事は共通しています。

違うのは、その規模です。県庁は県民を、市役所は市民をサービスの対象としているため、規模が大きいのはもちろん県庁です。

たとえば、鹿児島県の予算を見てみましょう。
平成31年度の当初予算は,一般会計において8,273億7300万円です。

県内の政令指定都市である鹿児島市は2670億円、霧島市は577億円、指宿市は252億円です。

この4つで比較すると、県の予算は市の3倍~32倍ということになります。

扱う金額で仕事の価値は決められませんが、単純に事業の規模は県の方が大きくなります。「地方公務員でもスケールの大きい仕事がしたい!」という方には、県庁をおすすめします。

仕事の対象が違う

市役所の机

先ほど、公共サービスを提供する点では市も県も同じであると書きました。しかし仕事で相手をする対象は少し異なります。

まず県庁の仕事は、県民、企業、近隣の県、国を相手に広域的に行っています。

具体的には、県全体の方向性を示す計画の策定、他県との連携施策(救急医療や福祉施策など)、県内の企業への指導(ゴミ関係や旅館など)といった、市町村だけでは対策が難しい大きな仕事を行っています。

また、国から法改正、補助金交付などの通知や照会があった場合、市町村にそれを連絡し、回答をとりまとめるなど国と市町村をつなぐ連絡調整の役割も担っています。

一方、市役所の仕事は市民対応がメインです。

住民票の発行や介護保険などの本来業務だけでなく、近くの川が汚い、隣人の騒音が気になるなど、市役所の仕事ではないけれど市民が困っている問題についても、市役所に問い合わせがきます。

実際には、河川の管理は県(または国)であり、個人同士のトラブルは市役所では介入できないとしても、市民はまず市役所に来ます。なぜなら、近いから。

必然的に、県庁よりも市役所の方が住民対応の量は多いです。

市役所のやりがいを先輩に聞くと、「市民にありがとうと言ってもらえたとき」という声が多く聞こえます。

面倒事も多いですが、行政の最先端で市民と関わることができるのは市役所の醍醐味であるといえます。

職員同士の距離

飲み会

市役所は、以下の記事で書いたように職員同士の距離が村のように近いです。体育会系(政令指定都市のような大規模な市役所だと、また違うのかもしれませんが)。

対して県庁は、市役所ほどには職員同士の距離は近くありません。仲が悪いという意味ではなく、仕事外での付き合いが少ないです。

私は約2か月間、研修で県庁に行っていたことがあります。雑談はほぼありませんでした。なんせ職員数が市役所とはけた違いですから、つきあいは最低限の歓送迎会くらいでしょうか。

ただ、県内の市町村との連絡会議があるときは、各市町村の担当者と会議後に飲み会に行く場合もあります。

あと、市役所では職員同士が年齢や既婚未婚のお互いの状況を把握しているのに対し、県庁の職員はプライベートなことはあまり把握してなさそうでした。

組織が小さい分、市役所の方が職員同士の距離は近くなります。同僚と適度な距離を保ちたい人は、県庁の方がいいかもしれません。

転勤があるかどうか

転勤に関しては、県庁の方が苦労するかもしれません。

北海道や兵庫県のように広いところだと、引っ越しを伴うこともあるでしょう。
転勤は絶対にイヤだ!家から近いところに住みたい!という方には、間違いなく市役所がおすすめです。


県庁を志望する方は、説明会に参加して、出先機関に配属された場合、寮があるかどうかを確認すれば、不安材料が減らせるのではないでしょうか。

以上、市役所と県庁の違いでした。

結局、市役所と県庁はどっちがいいのか?⇒人による

それでは、市役所か県庁のどちらを選べばよいのでしょうか?

こればかりは、自分で決めてくださいとしか言えません(笑)

住民の顔が直接見えるところで働きたいなら市役所ですし、なんかでかいことがしたいなら県庁です。

昔県庁の職員と話していたとき、「市役所の方がよかった」という本音を思わず聞いたので、どっちもどっちなんだと思います。同じ地方公務員ですからね。

この記事のまとめは以下のとおりです。

  • 県庁の方が市役所より仕事のスケールが大きい
  • 県庁の仕事は市町村全体に及び調整が多い。市役所は市民対応がメイン。
  • 職員同士の距離は市役所の方が県庁よりも近い
  • 県庁の職員には転勤がある

私自身は、職場体験がきっかけで市役所の仕事に興味を持ちました。

市民からのクレームがあると「県庁にすればよかった…」と思うこともありますが、国と市町村との間に入る県庁の仕事も大変だろうと想像します。県の担当者から、夜の9時にメールが来ることがときどきあるので。

県庁は、市民からの苦情は少ない代わりに、コロナワクチンなど突発的なことで方針を素早く決め、市町村にまたがる調整を行う必要があります。

「この仕事がしたい!」または「この市/県のために働きたい!」という思いがまだ定まっていない方は、説明会やイベントに参加して、雰囲気が自分に合いそうな方を選ぶのがいいと思います。

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